Fujitsu-Ochanomizu University Research Lab Social Collaboration Program 富士通株式会社・お茶の水女子大学 リサーチラボ社会連携講座
講座概要
本社会連携講座では、ジェンダード・イノベーション研究所と富士通が連携し、人文科学、社会科学、自然科学など幅広い分野に関し相互に連携した研究活動、教育活動を行う。
拠点長:斎藤悦子 ジェンダード・イノベーション研究所 教授/副研究所長
副拠点長:永井洋樹 富士通㈱ 産学連携推進室 室長
講座設置期間:2025年4月1日~2026年3月31日まで
研究プロジェクト
採用面接におけるジェンダーバイアスに関する調査
第5次男女共同参画基本計画(内閣府 2020)では、2030年代に誰もが性別を意識することなく活躍でき、指導的地位にある人々の性別に偏りがないような社会の実現を目指し、2020年代の早期に指導的地位に占める女性の割合を30%程度とすることを目標としている。しかし実態としては、課長相当職以上の管理職に占める女性比率は12.7%にすぎない。企業における女性活躍については、採用および昇進のパイプライン全体への働きかけが必要であり、本プロジェクトでは、特に新卒採用に焦点をあてる。
本研究は、新卒採用の面接におけるジェンダーバイアスの発生の検証を目的とする。新卒採用においては面接が採否を決定づけるが、面接担当者と求職者の性差が、ジェンダーバイアスを発生させる可能性がある。新規学卒者の採用面接については、既存研究の多くが求職者側を対象としており、面接担当者と求職者の性差の関連については十分に解明されてこなかった。したがって、雇用者側と求職者側の双方を対象とし、ジェンダーバイアスの有無、それが採用面接での評価及び採用比率のジェンダー不平等につながる可能性を分析することは、学術的に貴重な知見である。
新卒採用においては、従来のメンバーシップ型採用から職種別やジョブ型採用への移行を進めている企業も多く、新規学卒者を対象とした採用面接の形態も多岐にわたっている。本研究プロジェクトでは、採用現場での実践に直結する成果を目指す計画である。
研究プロジェクトメンバー
斎藤悦子(ジェンダード・イノベーション研究所 教授)
脇田彩(基幹研究院人間科学系・准教授)
相川頌子(ジェンダード・イノベーション研究所・特任講師)
吉原公美(ジェンダード・イノベーション研究所・URA)
清水雅芳(富士通㈱産学連携推進室)
人材育成
2025年5月30日開催 学生セミナー
FUJITSU DAY:富士通の女性研究者・開発者と紐解く企業研究者としてのキャリアパス