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【学内限定】IGIセミナー(AI倫理シリーズ1~4) AI倫理の最前線:課題と展望(2025/1/30~2/14)

IGIセミナー(AI倫理シリーズ1~4) AI倫理の最前線:課題と展望 【富士通・お茶の水女子大学 AI倫理社会連携講座】

本セミナーシリーズは、急速に発展する人工知能(AI)技術と、その倫理的課題についての理解を深めることを目的としています。富士通の研究者の方々を講師に迎え、AI開発の最新トレンド、データの信頼性、公平性、そして社会への影響も含め、多角的な視点から解説します。

4回シリーズのセミナーで、AI技術の現状と将来の可能性を理解し、AIガバナンスや倫理的設計の重要性を認識することを目標に、EU AI Actをはじめとした国際的な規制の動向や、データの信頼性確保、人間中心設計の重要性など、実践的な課題と解決策に焦点をあてます。

本セミナーは、将来AI関連の分野で働きたいと考えている方や、AI技術の社会への影響に関心を持つ方にとって、貴重な学びの機会となるでしょう。

ポスターのPDFはこちら

開催概要

セミナーシリーズ詳細
日時
  1. 2025年1月30日(木曜日) 14時~15 時30分
  2. 1月31日(金曜日) 14時~15 時30分
  3. 2月13日(木曜日) 14時~15 時30分
  4. 2月14日(金曜日) 14時~15 時30分
開催方式オンライン(Zoomミーティング)
対象お茶の水女子大学の学部生、大学院生、教職員など学内の方
テーマと講師
  1. 「富士通のAI研究のトレンドと応用」
    新田 泉(富士通株式会社人工知能研究所シニアリサーチマネージャー、お茶の水女子大学客員准教授)
  2. 「AIの倫理問題と人間中心のイノベーション」
    稲越 宏弥(富士通株式会社人工知能研究所シニアリサーチディレクター、お茶の水女子大学客員准教授)
  3. 「データ共有基盤の進展:信頼できるAI社会を目指して」
    金子 真由子(富士通株式会社データ&セキュリティ研究所研究員)
  4. 「AIの社会的/倫理的課題、ヒューマンインザループなAIの公平性への取り組み」
    中尾 悠里(富士通株式会社人工知能研究所研究員)
主催

ジェンダード・イノベーション研究所
富士通・お茶の水女子大学 AI倫理社会連携講座

協力

SDGs推進研究所 
人間発達教育科学研究所
文理融合AI・データサイエンスセンター(AI-DS)

第1回 富士通のAI研究のトレンドと応用

日時2025年1月30日(木曜日)14時~15時30分
会場Zoomミーティング 
対象お茶の水女子大学の学部生、大学院生、教職員など学内の方
テーマ富士通のAI研究のトレンドと応用
講師新田 泉
(富士通株式会社人工知能研究所シニアリサーチマネージャー、お茶の水女子大学客員准教授)

 

要旨

第1回の講義では、富士通の最新のAI研究とAIを活用した社会課題への取り組みについて紹介します。さらに、ジェンダー公平などAIの公平性の課題に取り組む研究を紹介します。後半は、これらのAI技術の中で、富士通が無償で公開し試用可能な技術のデモを紹介し、受講者のみなさんが実際に動かして体験するハンズオンを実施予定です。


第2回 AIの倫理問題と人間中心のイノベーション

日時2025年1月31日(金曜日)14時~15時30分
会場Zoomミーティング 
対象お茶の水女子大学の学部生、大学院生、教職員など学内の方
テーマAIの倫理問題と人間中心のイノベーション
講師稲越 宏弥
(富士通株式会社人工知能研究所シニアリサーチディレクター、お茶の水女子大学客員准教授)

 

要旨

第2回の講義では、AI技術の仕組みから倫理的問題、そして人間中心のイノベーションへの応用までを網羅的に解説します。

前半では、AI、機械学習、深層学習といった基礎概念を、ChatGPTなどの生成AIの活用例と共に分かりやすく説明します。AIの仕組みを理解した上で、AIが引き起こす様々な社会問題や倫理的問題を具体例を交えて解説します。

後半では、EU AI規制法(AI Act)を中心に、AIの倫理規制の現状と課題を議論します。AIによるバイアスの問題、公平性の概念、そして公平性を確保するための技術的・政策的なアプローチについて、具体的な事例や研究成果を紹介しながら深く掘り下げます。本講義を通して、AI技術の可能性とリスクを正しく理解し、人間中心のイノベーションを実現するための倫理的な視点と技術的な知識を習得できます。


第3回 データ共有基盤の進展:信頼できるAI社会を目指して

日時2025年2月13日(木曜日)14時~15時30分
会場Zoomミーティング
対象お茶の水女子大学の学部生、大学院生、教職員など学内の方
テーマデータ共有基盤の進展:信頼できるAI社会を目指して
講師金子 真由子
(富士通株式会社データ&セキュリティ研究所研究員)

 

要旨

第3回の講義では、AIの信頼性を支えるデータの重要性について学び、皆さんがデータを適切に活用した価値創造を行えるようになることを目指します。

AIを取り巻く環境は、AI Actなどの規制や標準化によって急速に変化しており、データの出所や利用方法などをきちんと説明することがますます重要になっています。

AIで社会課題を解決し、経済を成長させるには、信頼できるデータが不可欠です。欧州を中心に広がりつつあるデータ共有基盤(データスペース)は、大量のデータの流通でAI開発を加速させる可能性がありますが、偽データや不正利用によるリスクも潜んでいます。

データスペースにおけるデータの信頼性を確保するための仕組み、現状の問題点、そして将来に向けてどのような対策が必要なのかを一緒に考えていきます。ケーススタディを通して、信頼できるAI社会を実現するための課題と展望を共有し、議論しましょう。


第4回 AIの社会的/倫理的課題、ヒューマンインザループなAIの公平性への取り組み

日時2025年2月14日(金曜日)14時~15時30分
会場Zoomミーティング
対象お茶の水女子大学の学部生、大学院生、教職員など学内の方
テーマAIの社会的/倫理的課題、ヒューマンインザループなAIの公平性への取り組み
講師中尾 悠里(富士通株式会社人工知能研究所研究員)

 

要旨

第4回の講義では、科学技術社会論とヒューマンコンピュータインタラクションに基づき、人工知能技術が社会に与える影響について議論します。

現在、社会インフラとなりつつある生成AIは、従来の技術とは異なり、社会にどのような影響を与えるのか。AIと人は相互作用し、新たな倫理的価値を生み出すことができるのか。現在進行中の研究であるHuman/Stakeholder-in-the-Loop AI fairnessを紹介しながら、これらの問について議論します。