saito-b 調理動作データベース構築とジェンダー分析―男女共同参画のための家事支援:女性活躍の進む福井県のケースから―
研究概要
研究代表者(所属) | 斎藤 悦子 (ジェンダード・イノベーション研究所 ) |
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研究分担者(所属) |
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研究期間 | 2022年度 国立大学イノベーション創出環境強化事業経費による研究助成《他機関連携型》 |
SDGs目標番号 |
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研究内容
「女性活躍の推進」「指導的地位に占める女性の比率の向上」は日本の男女共同参画推進にとって重要事項であるが未だ解決に至らない。その主たる原因は、性別役割分業による女性の家事負担が大きいことにある。
本研究は、国内で女性の就業率、正規雇用者率、共働き率が高く、女性の活躍が際立つ一方で、指導的地位にある女性比率が低調の福井県という地域をフィールドにして実施する。
家事の中で女性の分担率が高い調理行動に着目し、男女の調理行動のデータベースを構築し、女性の調理動作と男性の調理動作の特徴を明らかにする。明らかになった特徴に基づき、性別による調理支援の方法を考慮することで男女共同参画社会に貢献したい。
研究成果
研究成果の概要
本研究は、国内で女性の就業率、正規雇用者率、共働き率が高く、女性の活躍が際立つ一方で、指導的地位にある女性比率が低調の福井県(本学と協定締結中)という地域をフィールドにして調査を実施した。
家事の中で、とりわけ女性の分担率が高い調理行動に着目し、男女の調理行動のデータベースを構築することで男女の調理動作の特徴を明らかにすることを試みたものである。
調理行動データから男女の動作の差異が明らかとなった。今後は性別による差異が生じる原因を分析し、性別による調理支援の方法を考慮していきたい。
研究成果
雑誌・論文
- 高齢者による調理の動作構造の解明-国際生活機能分類(ICF)を用いた動作分析-
山本咲子・斎藤悦子・大竹美登利、生活経営学研究、第58巻、p.31-38、日本家政学会生活経営学部会、2023年3月
学会発表
- Elucidating the Structure of Cooking Motion Using Time- Line Annotation: Comparison between Generations and Gender
Sakiko YAMAMOTO, Etsuko SAITO and Midori OTAKE, The 21th ARAHE Biennial International Congress 2023 (ARAHE 2023), 2023年8月
メディア掲載
- 福井の女性 活躍する社会へ:支援向け調理の実演調査
福井新聞、2022年8月28日
講演等
- 第2回女子中高生のためのイノベーションセミナー「生活者の視点からイノベーションを」
お茶の水女子大学、2023年2月21日